3分でわかるビットコイン(BTC)の特徴とブロックチェーン技術の仕組み、その将来性について

最近、ビットコインや仮想通貨に関するニュースが多くなってきています。仮想通貨が我々の生活に近づきだしていることを表れでしょう。

仮想通貨っていうけど、結局なんなの?どういう仕組みなの?なんか怪しい、と思っている人も少なからずいらっしゃると思います。私も最初はそう思っていました。

しかし、私自身は、ビットコインについて調べるうちに、「仮想通貨の技術は、すごいことになるかもしれない」という思いに変わっていきました。

ビットコインは「ブロックチェーン技術」という画期的なシステムによって構築されています。ブロックチェーンを理解することが、ビットコインは何なのか?という疑問の答えに近づく道でしょう。

この記事では、ビットコインについて、ブロックチェーンについて、そして、ビットコインは今後値上がりするのか、ブロックチェーンはどのように使われていくのか、というテーマで、初心者にもわかるように難しい言葉を使わずに解説していきたいと思います。

 

ビットコインの基本情報

名称 Bitcoin(ビットコイン)
公開 2009年
コード BTC
開発者 Satoshi Nakamoto/Bitcoin Core
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work
承認目安時間 約10分
上限発行枚数 2100万(2017年中に87.5%まで発行)※

※発掘終了は2040年を予定

 

ブロックチェーン技術の代名詞

ビットコインは、もともと2008年にサトシ・ナカモトという人が、あるコミュニティにその概念を提唱したことから始まりました。サトシ・ナカモトが提唱したこの構想に共感した人たちが、彼と一緒に開発・運用を続け、今のように多くの人が知るほど広まりました。

ビットコインは、「ブロックチェーン」という技術をベースにしたシステムの基に成り立っています。サトシ・ナカモトはビットコイン構想を実現するために、このブロックチェーン技術を作り上げた、と言われています。まずは、このビットコインを支えるブロックチェーン技術についてわかりやすく解説していきたいと思います。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンというのは、日本語にすると「分散型公開台帳」と訳します。つまり、取引の台帳が公開されているので、すべての取引をすべての人が見ることができる、というものなんです。そして、公開していると同時に、その取引が任意の人たちによって「承認」されることによって取引が成立します。

そして、承認された複数の取引をひとつのかたまり「ブロック」に格納し、そのブロックを延々とつなげていくことから、「ブロックチェーン」と呼ばれているのです。

 

取引の流れ(プルーフ・オブ・ワーク)

わかりやすく、流れを追って説明していきましょう。

①AさんがBさんに200BTC(ビットコイン)を送金しました。

 

②この取引の情報は、ブロックチェーン上に公開されます。

 

③そうすると、この取引は暗号化され、今度はこの取引を承認するために、マイナー(採掘者)と呼ばれる人たちが、この暗号を解いていきます。暗号を解く、といっても、コンピューターが計算していくだけですね。

 

④暗号を解いたマイナーには報酬として、ビットコインが支払われます。(だから、マイナーの人たちは、他のマイナーより早く計算するために、スーパーコンピューターを何百台も用意して、計算を行っています)

 

⑤この暗号解読には、約10分ほど必要です。そして、暗号が解き終わると、取引が承認され、ブロックに格納され、いついつにこの取引が承認されました、というタイムスタンプが押されます。

 

この取引承認アルゴリズムは「プルーフ・オブ・ワーク(仕事量の証明)」と言われ、ビットコインの取引情報の改ざんを困難にしています。

 

ブロックチェーンと集中管理型取引

取引の流れを把握した後は、もう少し視界を広げてこの技術を見ていきましょう。

まずは質問です。もし誰かの口座にお金を送金したいと思ったら、あなたはどうしますか?どうやって送金しますか?

多くの人は、「銀行振込」を選択すると思います。

自分の口座の残高から、銀行に対して、目的の口座へ振り込み依頼をかけ、銀行側がそれを処理して、その口座にあなたの口座からお金を送金します。

これらは、すべて銀行側の台帳にあなたの取引情報が記録されて、取引が成立していますね。これが、集中管理型の取引です。「公開」されてもいないし、「分散型」でもありません。

この集中管理型の取引に対して、ブロックチェーンには、上記における「銀行」のような存在がありません。

それじゃあ一体、誰が管理しているのか、というと、みんなのパソコンなんです。みんなのパソコンがこのブロックチェーンを作り上げ、みんなが見ている台帳に、その取引が公開され、その記録を担保していくわけです。

 

ブロックチェーン技術のメリットとは?

このブロックチェーン技術は一体どんなところがメリットなのか、というと、大きく以下の3点になります。

  1. 改ざんが極めて困難
  2. 処理スピードが早い
  3. 安価にシステムを構築することができる

ビットコインを実現するために考案されたこのブロックチェーン技術を、他にも応用していこうという動きが広まっています。

 

仮想通貨(暗号通貨)界の基軸通貨

仮想通貨としてはじめて登場したのがビットコインであり、ビットコインは仮想通貨の中でももっとも知名度が高く、もっとも広く普及しています。

現在は、ビットコイン以外にも数え切れないほど多くの仮想通貨が登場していますが、そのほとんどの仮想通貨が、ビットコインと両替することが出来ます。

ビットコインは仮想通貨の中でももっとも安定しており、信頼があります。

これは現実の通貨における「ドル」のような存在と言えるでしょう。

ドルはアメリカ合衆国という国に裏打ちされた信頼感でもってその基軸通貨としてのポジションを維持していますが、ビットコインは、ブロックチェーン技術と今まで積み上げてきた歴史でもって評価されているのでしょう。ビットコイン自体にもまだまだ問題はありますが、仮想通貨界のリーディングカレンシーとしてのポジションは、現在のところ不動のように思えます。

 

ビットコイン・ブロックチェーンの問題点

良いところずくめのように見えるブロックチェーン技術ですが、まだまだ問題点や課題もあります。

処理に数秒から10分程度かかる

前述したように、ブロックチェーン上での取引の承認には、大体10分程度かかります。これは、今までの送金システムの常識からいえば全然早いのですが、それでも数秒での処理確定が求められるようなシステムにおいては不向きです。

ただ、個人的には、この取引確定までの約10分がビットコインのアイデンティティであり、プルーフ・オブ・ワークの個性であり良さだと思っています。

 

取引件数が増大したときに、処理スピードが追い付かなくなる?

ブロックチェーンでは、ひとつのブロックに格納できるデータ量は限られており、ブロック生成に必要な時間も加味すると、1秒間に処理できる取引は、既存の決済システムよりも劣っています。

この処理能力の上限については、多くの開発者たちがたびたび議論し、解決に向けての動きなどもありますが、まだ根本的な解決には至っていません。

これからどんどん取引件数が多くなっていき、処理スピードが追いつかなくなる可能性も否定できません。

 

法律の整備、規制が追い付いていない

まだまだ実ビジネスへの運用が開発段階、あるいは始まったばかりであり、法律の整備や規制の制定などが全然追い付いていません。

日本においては、2017年4月にいわゆる「仮想通貨法案」が施行され、仮想通貨の会計上の取り扱いや、消費税などの規定が少しずつ整備されてきていますが、それでもまだまだ十分ではありません。

米国ではビットコインが普及し始めた頃に、不正取引の方法としてビットコインが使用されたことなどもあり、迅速な法整備が求められています。

 

ブロックチェーンの将来性について

ブロックチェーンの仕組みは、今後いろいろな分野に応用され、使われていく可能性があります。まだ構想段階ですが、こんなかたちでの展開が可能ですよ、ということで紹介していきます。

地域通貨を流通・管理(市場規模1兆円)

地域で使える仮想通貨(地域通貨)を発行し、ブロックチェーン上で流通・管理をする。

 

権利証明行為の管理(市場規模1兆円)

土地の登記や電子カルテ、出生や婚姻、転居などの登録をブロックチェーン上で管理する。わざわざ役所に行かずに登録できるようになれば、非常に便利ですね。

 

資産等の利用権移転情報、提供者/利用者の情報管理(市場規模13兆円)

カーシェアの利用情報や個人間のオークションにおける評価情報などをブロックチェーン情報で管理する。最近、シェアリングなどは増えてきていますから、そういう情報をブロックチェーンで管理できると便利ですね。

 

製造から流通、販売までを追跡(市場規模32兆円)

製造段階における原材料からの製造過程と流通・販売までを、ブロックチェーン上で管理し、追跡を容易にする構想です。それぞれ膨大な作業量を要し、コストをかけているこれらの管理をブロックチェーンで一本化すれば、大幅なコスト削減と効率化が見込まれます。

 

取引の全自動化・効率化(市場規模20兆円)

「○○したら××を実行すること」などの契約条件、履行内容、将来発生するプロセス等をブロックチェーン上に記録することで、取引の全自動化が実現されます。例えば、「遺言」などのブロックチェーン管理ですね。近未来的です。

 

 

ビットコインは今後値上がりするのか?

この記事を読んでいる方の中には「仕組みとかブロックチェーンとかどうでもいいから、ビットコインが教えてくれ」という方もいらっしゃるかもしれません。

この先、ビットコインは値上がりするのかどうかについては、わかりません(笑)

値上がりするかもしれませんし、値下がりするかもしれません。それがわかれば、私は億万長者です。

ただ、個人的な意見を言わせてもらうと、ビットコインは徐々に現実の取引における決済方法として浸透しつつあります。東京都内ではビットコインで決済できる飲食店も数が増えてきましたし、先日、大手家電量販店のビックカメラがビットコイン決済を採用する、というニュースまで流れてきました。

そういった手段として使われだしている現状で、例えば、今1BTCあたり約16万円の価値があるものが、100万円になったり1万円になったりするのは考えずらいな、と思っています。

価値が上下するにしても、急激な動きでなく、緩やかに動いていくのではないか、と想像しています。あまりに不安定な値動きがあると、事業者も決済方法として採用しづらいと思います。

ただ、何度も言いますが、個人的な意見なので、この記事を読まれた直後に暴騰・暴落しても、一切責任は取れませんのでよろしくお願いします(笑)

 

※本記事は経済産業省が発表した「平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査)」を基に作成し、画像等を引用しています