3分でわかるリップル(Ripple/XRP)の特徴とその将来性について

「リップル」という単語は、経済新聞やニュースなどで目や耳にした方も多くいらっしゃるかもしれません。

ここ最近、世界の大手金融機関がこのリップルの技術を採用したということで、その度に大きなニュースになっており、リップルへの注目は、日に日に大きくなってきています。

Ripple Labo,Incが提唱するリップルネットワークの概念は、金融機関の大きな課題を解決する送金システムであり、非常に画期的な技術であります。

リップルは、他の仮想通貨とは違って、明確な運営元がいて、明確な目的が存在するのです。

この記事では、リップルって何なの?どういうシステムなの?というところから、XRPって何?リップルは今後どうなるの?というところまで、まったくの初心者でも理解できるようにやさしい言葉で解説していきたいと思います。

リップルの基本情報

名称 Ripple(リップル)
公開 2012年
コード XRP
開発者/開発組織 Ripple Labs.,Inc
コンセンサスアルゴリズム Ripple Consensus Algorithm
承認目安時間 即時
上限発行枚数 1000億

 

米国のベンチャー企業リップル・ラボが運営

リップルはビットコインやイーサリアムとは違って、明確な運営元が存在します。それは、クリス・ラーセン氏がSEOを務める米国のベンチャー企業Ripple Labs, Inc(リップル・ラボ)です。

他の仮想通貨のように任意のノードが取引を承認するアルゴリズム(たとえば、プルーフ・オブ・ワークなど)も持っていません。取引は、リップル・ラボ社が保証するかたちをとっています。

そもそも、リップルというのは、仮想通貨というよりも、「送金システム」と言ったほうが正しいでしょう。

リップルネットワークの目的は、「国際送金を今より安価に高速で行うこと」であり、目下のとこ銀行におけるリップルネットワークの利用を目標に掲げられています。ちなみに、リップル・ラボ社は、あのGoogleが出資しています。

 

リップルネットワークの仕組みとIOU、XRPについて

さて、それではリップルの提供する「送金システム」とは一体どんなものなのでしょうか。送金の流れを順序立てて説明していきます。この中で出てくる、「ゲートウェイ」「IOU」「XRP」に注目して読んでみてください。

今回はAさんがBさんに100万円を送金したい場合を仮定します。

①Aさんは自分の口座があるゲートウェイXに100万円を預けます。ゲートウェイリップルネットワークにおける“銀行”のようなものです。

 

②ゲートウェイXは100万円の入金の対価として、IOU(電子借用証)を発行します。これは円の対価で発行される場合「JPY」と表記されることが多いです。Aさんは100万円を入金する代わりに100万JPYのIOUを手に入れたことになります。

 

③Aさんはこの100万JPYをBさんに送付します。このとき、Aさんは少額のXRP(0.00001XRP程度)を消費します。

 

④100万JPYを受け取ったBさんは、自分の口座があるゲートウェイYにそのIOUを提示し、100万JPYと引き換えに100万円を受け取ります。これで、AさんからBさんへの100万円の送金が完了しました。

※為替レート等は考慮していません

 

この送金システムにおいては、国外における送金が非常に安価かつ高速になるのが大きなメリットです。現行の金融機関ネットワークだと数日を要し、手数料も高額な海外送金の問題点が一気に解消します。

 

 

XRPとは?

送金時に少額が消費される

XRPとはリップルネットワークにおける仮想通貨です。リップルラボは設立時に1000億XRPを発行し、そこから増えることはありません。

このXRPは前述のとおり、送金時に少額だけ消費されます。消費、というのは、誰かに支払われるのではなく、使った時点で消滅します。だから、XRPは日々、僅かではありますが減少しています。

 

ブリッジ通貨としての役割

さらに、XRPは「ブリッジ通貨」としての役割を担っています。

これはどういうことかというと、たとえば円やドルなどのメジャー通貨のIOUであれば、そのまま直接交換ができるのですが、100万JPYを非常にマイナーななんとかという国の通貨と交換したい、といった場合に、JPYとその国の通貨に互換性がない場合があります。

その時、一度JPYをXRPに交換して、そのXRPそのそのマイナー通貨に交換することによって、その目的は達成されます。

つまり、間にXRPを挟むことによって、異なる為替のカバーできる範囲が一気に広がるのです。

 

リップルを利用するメリットとは?

国際送金が迅速で安価で可能になる

リップルがその真価を発揮するのは「国際送金」です。

現行のシステムでは、海外の口座に送金するには、数日の時間を要する上、高額な手数料を銀行に対して支払わなければなりません。

リップルの場合、送金は5秒で完了し、手数料もほぼゼロに等しいです。これは一種の革命です。

ただ、送金者と受領者がどちらもリップルネットワークに所属するゲートウェイの口座を持っていなければなりませんので、リップルはこのリップルネットワークの拡大を目標としています。

将来的には、このゲートウェイの機能を現行の大手銀行が受け持つのではないかと言われており、リップルも銀行に対して働きかけを続けています。

 

リップルネットワークのリスクについて

ゲートウェイの破たん可能性

良いことづくめのように見えるリップルですが、いくつかのリスクも存在します。

一番良く言われるのが、「ゲートウェイの破たん」です。

2015年に日本で初のリップルゲートウェイであった「リップルトレードジャパン」が突然破たんしました。(正確には夜逃げのようなかたちで、預金を持ち逃げして現在も行方不明だそうです)

この実質的な破たんにより、リップルトレードジャパンにお金を預け、IOUを保有していた人たちの資産は失われました。要するに、すべてパーです。

リップルネットワークを利用するにあたって、現実通貨を預けているゲートウェイが破たんしてしまったら、預けているお金は消失してしまう、と考えておいた方がいいでしょう。

だからこそ、ゲートウェイ選びは慎重にならなければなりません。

今後はゲートウェイの機能をメガバンクやその他銀行が受け持つことが期待されていますが、ゲートウェイには銀行ほどの信頼と確実性が求められています。

 

リップル・ラボの中央集権体制

リップルネットワークは、ビットコインやイーサリアムのように、ブロックチェーン技術でもってすべての人が監視できる体制は持っていません。すべては、リップル社の責任において、取引が保証されています。

これはある意味、リスクであると言えます。リップル・ラボ社の中央集権体制をとっているかたちになります。

極端な話、あなたが保有しているXRPはリップル社が発行しているものなので、リップル社が「明日からXRPは無価値です」と言ったら、無価値になってしまう危険性があるわけです。現実にそんなことが起きるとは考えられませんが、可能性はゼロではないということです。

XRPは一番最初に1000億XRPが発行されました。そしてそのうちの63%を、未だにリップル社が保有しています。

もし、リップル社がこの大量のXRPを市場に売却したら、XRPの希少性は下がり、価値は減少する可能性が高いでしょう。(ただ、この点については、近いうちにリップル社より「リップル社がXRPを売却できないプログラム」にするのではないか、という噂が流れています)

 

 

大手銀行が続々とリップルシステムの採用を表明

すでにリップルネットワークは大手銀行によって採用が表明されています。

米国の大手銀行バンク・オブ・アメリカ、スペインの最大手銀行サンタンデール、英国ではスタンダードチャータード銀行、さらに日本のメガバンクではみずほフィナンシャルグループと、三菱UFJグループがリップルネットワークへの参加を表明しています。

すでに、世界上位50行のうち、15行がリップルネットワークとの提携を表明しているのです。

今後、リップルネットワークに所属していない銀行は近代金融から取り残される可能性があるので、これからも続々とネットワークへ参加する金融機関は増えていくでしょう。

これらのネットワークに参加する銀行が多くなればなるほど、我々の決済は便利になります。リップルが、本当に世界の送金システムを変えてしまうのかもしれません。

米リップルの決済ネットワーク、みずほFGなどが新たに参加

三菱UFJ、送金効率化へ世界連合 米欧豪6行と18年

 

リップルの将来性について

個人的にリップルの将来性というのは非常に有望だと思っています。

リップルネットワークは金融機関の大きな課題を解決する送金システムであり、すでに多くの金融機関が採用を決定しています。

リップルネットワークに参加しない金融機関の顧客たちは、遅くて高い海外送金に呆れてその銀行を去っていく可能性が高く、リップルに参加しないことがリスクとなるでしょう。

リップルの普及とXRPの価値上昇を、直接的なイコールで結びつけることはやや危険だと思いますが、間違いなく影響はしてくるだとうと思っています。

ネットワークに参加する金融機関、利用する人が増えれば増えるほど、多量のXRPが必要になり、ブリッジ通貨と言えど、XRPの価値は上がっていくのではないか、というのが私の見解です。

現時点(29.5.5)でリップルの時価総額は仮想通貨第3位。まだまだ伸びる余地があると言えます。

リップルは時価総額上位のビットコインやイーサリアムとは、そもそもの目的が違うので、多くの人が「他の仮想通貨との住み分けができる」と考えているのも大きいです。

仮想通貨コミュニティの中で独自の地位を築きつつあるリップルの今後はとても楽しみです。